青森県司法書士会からの情報公開

〒030-0861 青森県青森市長島3-5-16 TEL 017-776-8398
情報公開
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平成27年度 事業計画

平成27年度青森県司法書士会基本方針
 

 年明け早々、国際的には、テロリストの脅威が鮮烈に焼き付き、以後も各国で不穏な事件が続いています。
 国内では、中学生が犠牲者となる悲惨な事件が起き、心が潰れるような悲しみと憤りはなかなか消えません。
 東日本大震災から4年経過した今もなお、「余震」の大きな揺れがあることは、あの想定の範囲を遙かに超えた驚愕と被害の膨大さと、深い悲しみを忘れてはならないという教示だと思います。

 さて、我々司法書士は、日常にあるトラブル解決や、法的手続の結果を反映する仕事、また成年後見人等々、人々の日常生活のサポートなどがその使命ですが、このような身近で細やかな事件を的確に丁寧に扱うことが、多くの市民の日常の平穏に寄与することになり、不穏な時代にあってこそ、実に重要なものを担っているのだと再認識しています。

 我々は、常に二つの目線を持っていなければいけないと思います。
 一つは、司法書士制度を担う存在であること。
 もう一つは、司法書士として依頼者のために最善の仕事をする専門家であること。
 一つ目について、いかに市民のために専門性を活かしていくか、いかに司法書士という職業を広報していくか、いかによりよい制度として社会貢献のため発展していくか、という部分を先導していくのが司法書士会の使命であり、我々役員はその一端を皆様から任されているという立場であることを改めて感じ、身が引き締まる思いです。
 個々の司法書士が、志高く制度を担って行って頂けるよう、環境整備・研修事業等、各部が次年度も各種の事業計画を立てております。
 もちろん言うまでもなく、司法書士一人一人が、日々の業務を誠実に誇りをもって行って頂いていることが、実は最大の社会貢献であり、広報であり、この資格が140年を超えて発展を続けている礎であります。
 そして、事業計画に沿って会が行う各種会務は、誰かがやってくれるものではなく、会員全体で行うものであることをより実感頂き、青森県会がさらに活気のある会になるよう、また同時に、ライフワークバランスも考慮して、負担感の少ない、かつ充実感のある会務について企画・検討していきたいと思っております。
 今年度中の新たな動きとしては、青森県司法書士会調停センターが法務省の認定を受ける見通しが立っていることが挙げられます。さらなる司法書士の活躍の場ができることと、市民の紛争解決の選択肢が増えることが期待されます。調停をするという高度な手腕を育成することは、とりもなおさず、司法書士として、また人としての力量を向上させることにもなるはずです。
 また、超高齢化時代にあって、高齢者への支援はより手厚く、需要も拡大することになり、司法書士が成年後見人として活躍する場も増えて行きます。これまで以上に、誠実に信頼を頂ける後見業務を推進していき、後見制度を担う第一人者として揺るぎない地位を築くことが社会から要請されていると思います。
 さらには、超高齢化社会に相まって全国的に深刻になっている空き家問題は、青森県にあっても深刻度は増大しており、全国的に自治体の空き家問題への取り組みが本格化してきます。
 我々司法書士は、成年後見のスペシャリストとして、また、相続登記のスペシャリストとして、これら深刻な問題の担い手として期待されるところです。
 また、民法等法律の改正にも備えて、情報提供や研修も充実させなければいけません。
 これらを見据えて、次年度は事業計画案に沿って、また、臨機応変に時代と社会の要請に応えて事業を展開していきたいと思います。

 事業計画案は、各部からお示し致します。いずれも重要な事業であり、志を強く持ち、真摯に取り組んで参ります。

 次年度は会長の他、新たに理事に3名の女性が加わります。17名の役員中4名が女性となります。役員構成においてかつてない女性比率となり、女性の登用を推進する政策の観点からも、特筆すべき人事となります。それがこれまでと違う切り口や目線に繋がり、青森県会から新たな風を吹かせたいと願いながら、各部の事業計画を推進するにあたり、重点を置く項目についてお示し致します。

 

1 市民への法的サービス・広報

① 調停センター認証取得と、その広報、及び調停実施のための調停センターの充実・整備

② 市民公開シンポジウム・法教育等につき、より市民の参加しやすい、意義のある企画・運営

③ 市民がより利用しやすく効率的な各種相談会の企画・運営 ④ 野辺地相談センターを含む総合相談センターの利用推進

④ 野辺地相談センターを含む総合相談センターの利用推進

 

2 会運営の充実

① 本会と支部との連携をより密接することによる、充実した会務実行と情報共有

② 会員及び役員の会務遂行において負担軽減を考慮した事業・会務の効率化

 

3 会員へのサービス提供事業

① 参加しやすく、充実した研修の企画・運営

② 各種情報提供の効率化・徹底化

 


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【総務部】
1. 会則、規則、規程等の見直し作業
2. ホームページ上の規定集データの随時更新
3. 会員に対する情報伝達、登録等の各種手続の受付等の日常事務
4. 第67回定時総会の開催
   開催日 平成27年5月23日(土)
   会 場 青森国際ホテル

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【企画部】
1. 研修事業
  1 会員研修会の実施
  2 年次制研修会の実施
  3 支部研修への協力
  4 新入会員研修プログラム(試行版)の実施
2. 広報事業
  1 司法書士制度の広報活動
  2 ホームページの管理運営
3. 業務関連事業
  1 会報の発行
  2 ホームページ「会員専用ページ」内の資料庫の運営
  3 空き家問題への対応

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【経理部】
1. 円滑かつ適正な財務運営
  1 財務関係諸表をホームページ上に公開
  2
一般会計・特別会計の効率的な予算執行
事業費や管理費の支出にあたっては、常に支出目的および支出額の妥当性につき 検討するとともに、必要に応じて見直しを行い、無駄のない適正かつ効率的な予算執行に努める。
2. 経理関連規定の見直し

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【相談事業部】
1. 青森県、各市町村及び関係機関等との連携
  1 自死予防対策事業への協力
  2 経済的困窮者を支援する事業の実施
  3 各市町村及び関係機関等が開催する相談会への協力
  4 青森県消費者協会への協力
2. 相談会の開催
  1 相続登記相談会
  2 司法書士の日法律相談会(8月頃)
  3 法の日司法書士法律相談会(10月頃)
  4 成年後見、労働問題、相続登記等に関する相談会(11月頃)
  5 女性のための女性司法書士による相談会(3月頃)
  6 巡回法律相談会
  7 その他緊急を要する相談会
3. 野辺地司法書士相談センターの運営
4. 司法書士総合相談センターの運営
5. 司法書士会調停センターの開設・運営
6. 司法書士としての公益的活動の推進
7. 法テラス青森との連携、法律扶助事業の促進
8. 東日本大震災の被災者に対する支援活動


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